タイ古式マッサージの修行のためチェンマイを訪れた時、当然ながらマッサージを受けに、仲間と街へ繰り出した。

タイ古式マッサージの歴史

どんな手技でほぐしてくれるだろうかと、普段マッサージを施術する側である私も、本場の技を体感できることに自然と期待も高まる。
街中にあふれるマッサージ店中から選んだのは、若い女性が店の前で客引きをしているような、日本だと一見ピンク系のお店と認識しかねない外観のお店。なぜそのお店に足を踏み入れたのかというと、連れの男性が行きたいと言ったからだが、私自身、なぜかその怪しげな雰囲気に惹かれたのだった。
カーテンで仕切られた個室に通されると、ドキドキしている私の胸中にはまるでおかまいなしに、早速タイ人女性の力強い指圧が始まった。
足の方からじっくり解され、少し力の入っていた身体が適度に緩んできたところでぐいっとストレッチ技がかけられる。日本で受けるタイ古式マッサージは、ゆったりと呼吸に合わせた施術が多い気がするが、本場で受けるこれはスピーディかつパワフルだ。大きく後ろに反らされ、その瞬間にボキボキっと大きく鳴る背中と、同時にうめき声をあげる私の横で、カーテンの向こうからも同じような声が聞こえてきた。そんな日本人を相手に、時折笑い声交じりにセラピスト同士でおしゃべりをしながらも、軽々と大技をしかけてくれたあの女性は、とてもかわいらしい女性だった。
マッサージに、いろんな手技とお国柄を感じた経験である。

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